群馬県在住のN様より、「世界に一つだけのオリジナル住宅」、温暖な地中海に面した南ヨーロッパの雰囲気の家を建てたいとのご相談をいただきました。
南仏プロヴァンス地方の古城をイメージした建物をご提案しようと考えておりましたが、より詳しいお話をお伺いする中で、「標準的なシンプルな間取り」、「伝統的な日本家屋を思わせる形」をご希望されておりました。 しかしながら、「古風な日本家屋にはしないで欲しい」との相反するご要望でした。
この180度異なるご要望を満たすため、まずはご希望の間取り・建物形状でベースとなる図面を作成。
外壁と屋根の仕様を思い切りご要望通りにし、窓の形・位置も工夫しました。 屋根瓦は、洋瓦にして、色は外壁に合うようコーディネート。外装材は、ヒビ割れリスクの低い塗り壁仕上げ、色はオレンジとピンクをミックスしたお好みの色に調合しました。

窓枠から雨樋に至るまで、全て外壁と同じ色、またはホワイトに統一し、外観の色彩に統一感が出るよう、配慮しました。

室内は、床のみ茶色にして、建具や窓枠は白に統一し、壁と天井はアイボリーを基調とした漆喰仕上げで、明るい雰囲気に。窓は、デザインばかりでなく、機能性も重視し、防犯性に配慮しながらも、風通しの良い空間に仕上がりました。断熱性・遮熱性を重視した造りとし、エアコン・床暖房・24時間換気システムを機能的に組合せ、年間通じて快適な空間をご提供することができました。

N様の好みを細部に至るまで反映させた「世界に一棟だけのオリジナル住宅」となりました。