施工事例
創心設立の機会を与えてくださった家 軽井沢町 T様邸
2008年6月、T様からご相談があるので、事務所にお伺いしたいと連絡がありました。当時、別荘のリフォーム工事を伊藤テクノスとして盛んに行っていた時期でしたが、どんなご用件か見当の付かない侭、お待ちしていたのを昨日のことのように覚えております。
ご家族皆様でお越しくださり、ご兄弟二人で、敷地の真ん中に建つ祖父母の代からの別荘を解体し、敷地を分筆したいとのことでした。
その上で、弟様だけ別荘を新築したいとのご要望でした。
敷地分筆も、新築工事も、専門外でしたが、すぐに親しい専門家に相談したところ、敷地はギリギリ分筆出来る事が、その場で判明し、敷地分筆、解体工事の見積りを行いました。秋には家財お片付け、解体の上、分筆させて頂きました。
昭和初期の典型的な別荘で、貴重な建物でした。
新築工事に関しては、親しい設計士さんに相談し、一緒にT様のご要望をお伺いし、図面を描いてもらいました。新築工事は、当時お世話になっていた棟梁にお任せし、弊社は設備工事をやらせて頂きながら、最後までお付き合いさせて頂く予定でした。ところが、打合せを進めている過程で、私がお客様との窓口になり、責任を持って全てを請け負うべきとの声が上がり、協力業者さんの神輿に乗せられるような形で、建築専門の組織を設立する事になりました。
また、当時、「新築工事経験ゼロの私が、請け負わせて頂いてもよろしいでしょうか」とT様ご夫婦にお尋ねしたところ、「伊藤さんが最後まで私達との窓口になって工事に携わってくださるのが一番です。お任せします。」と快く承諾してくださいました。
社名は「お客様へ真心を込めて対応し、心と心を通い合わせ信頼関係を築く(創る)」
との思いを込めて、「創心」としました。
自信があった訳ではありませんでしたが、とにかく必死に毎日勉強しながら、工事に携わり、現場で関わる棟梁、職人さん全てがパートナーでもあり、先生でした。